株式投資

米株式市場が今抱えるリスクとは

「米国株式市場下がっているね、今ってリスク高いの?」



昨日(4/22)は米国株のダウ、ナスダック共に大きく下落しました。
直近は米国株は下落傾向ですね。

しばらくは「ウクライナ情勢」「利上げ」「決算」などなど、様々なリスクが株式市場を襲いかかるかもしれません。

本日は現在、私が考える直近の株式市場のリスクについて解説していきます。

あくまでも、私自身が市場に対してどういう見解を持っているのかを考察するものであり、投資判断を行うのは読者の皆様です。
なぜリスクと考えているのか、あくまでも私の意見ですので、参考程度に読んでいただけますと幸いです。


私が考える4つのリスク

どんな時も株式市場にリスクというものは必ずついてきます。

その中で、現在私は大きなリスクが4つあると考えています。

今日はチャートなどのテクニカル的な判断ではなく、経済情勢などから分析していきます。

1つずつ解説していきましょう。

その①ロシア・ウクライナ情勢リスク

直近はロシアリスクが再浮上してきたと考えています。

現在はウクライナ東部のマリウポリへの侵攻が進んでいますね。

マリウポリへの大きな動きがあれば、マーケットにもリスクがあるはずです。

今週末も侵攻に大きな動きが出ると、相場も危険に晒されると予想されます。

大きな動きがあった場合、私は「Weekend Wall Street」という市場の取引価格を参照して株価を確認しています。

「Weekend Wall Street」とは「CFD市場」における週末に取引出来るNYダウの価格の事です。

「Weekend Wall Street」に大きな動きがあれば、週明けの相場への影響が出てくるでしょう。

リアルタイム株価は下記URLから閲覧可能です。

https://www.ig.com/uk/indices/markets-indices/weekend-wall-street

その②利上げの加速リスク

ここ数ヶ月、ずっと話題になっている為、既にリスクが高いとご存知の方も多いと思います。

本日、この話題にフォーカスする理由としてはFRBのパウエル議長が新しく

「5月会合では0.5ポイントの利上げが選択肢に入るだろう」

と明確に利上げを支持する声明を行ったからです。

また、米国では5.6.7月の3回連続で0.5ポイント利上げを織り込むという観測も広がっています。

通常では利上げは0.25ポイントである為、ダブル利上げの観測が強く、タカ派志向が進んでいますね。

通常、利上げに関するニュースは目先の株価にとって良い影響が出るとは言い難い事です。

また、この利上げの加速の観測は米国だけでなく、英国でも示唆されています。
(日本では金融緩和の継続が発表されている。。。)

米国では5月4日のFOMC、英国での決定会合は5月5日であり、金融政策のリスクがダブルパンチで起きる可能性があります。

その③原油リスク

ここ最近、原油と米国株の相関係数がネガティブに強くなっています。
相関係数とは、2つの値が一緒に動いているかを示唆するものです。

つまり、原油が上がると米国株価は下がる逆相関の傾向が強くなっているのです。

その中で、原油は4月上旬にピークアウトした傾向にありましたが、直近再び上昇傾向にあります。

このまま原油が再び上昇すると、株式市場は危険に晒される可能性が高いですね、、、

チャート的な目線で、原油は再び上昇トレンドに転換しようとしています。

また、原油が上がると米国株が下がりやすいだけでなく、日本などの天然資源がない国にも打撃を与え、日経平均にも悪影響が出るかもしれません。

私自身も米国株を保有しているので、リスクヘッジを考えています。

コモディティである、原油を買ってリスクヘッジを行う事を検討しています。

その④決算リスク

今は決算によるリスクも高まっていますね。

今回の決算でNetflixが市場の期待を外れ、1日で25%ほど下落しました。
内容としては、第一四半期で20万人ほど登録者が減少し、この決算の影響で他のハイテク株の下落も懸念されています。

日本の株式市場にも決算リスクはありますね。

日本では2022年3月期の決算発表は5月13日が最多となる見通しであり全体の39%にあたる875社が予定しています。

つまり、5月4日に「FOMC」、5月5日に「英金融政策決定会合」、5月13日には「日本の決算がピーク」になる為、5月上旬のリスクは高まるでしょう。

まとめ

どのリスクが最も高いのか?

最も予測しにくいロシアに関するリスクだと考えます。
マリウポリで大きな事が起きるとマーケットの動きは少し怖いですね。

一方で、2つ目の金利上昇リスクは限定的だと考えています。

なぜなら、利上げが加速する事はある程度事前に予測されていて既に織り込んでいるはずだからです。

現在10年債利回りは約2.9%でこのまま急速に3%を超えてくると、パニックにより短期的に株価は下がると考えられますが、他のリスクと比較すると長い目で見て、利上げリスクは低いと考えています。

決算のリスクは予想しにくいですね。
理由として、米航空会社などは好決算を記録している中で、Netflixのような酷い決算の会社もあります。

つまり決算に関しては、リスクが高まるだけでなく、ポジティブな結果の企業も出てくる可能性は十分にありそうです。

ケースバイケースで考えるしか方法はないです。


今回は私なりの、現在のリスクに対する考え方をまとめさせていただきました。

皆様のポートフォリオはリスク対して準備は出来ていますか?

資産形成に興味のある方々の金融リテラシー向上のお役に立てましたら幸いです。

  • この記事を書いた人

TOM

「コスパよく生きる」ための資産形成術💰 ☆25歳銀行マン ☆本業年収450万円 ☆資産1000万達成 ☆年間配当金43万円 ☆FP2級/投資診断士 資産運用・貯金・節約・副業・お得に関する情報を毎日発信

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