「最近、儲かりそうな銘柄教えてよ」
「どこの企業の株を買ったらいいの?」
最近、こういった質問を複数いただけるようになりました。
少し前までは、誰からも聞かれる事もなく、ひっそりと投資を行なっていたので、質問などをいただけると嬉しいあまりです。
本日は、私が個別株投資を行う上で、銘柄選定の時点で大切にしている基礎となる考えについてまとめていきます。
既に個別株投資をしている方は基礎の振り返りと思ってください。
積立NISAのみ利用しているが、次のステップに進みたいという方などは参考にしていただけたらと思います。
理解出来るものにのみ投資する
現在はネット証券から、世界各国の会社の株式を購入する事が出来る様になっています。
日本だけでも、何千社と投資出来るようになりました。
この中から、ただ有名な企業に投資するのではなく、投資先の「事業内容」を理解出来る所に投資する事が重要です。
例えば、「どんな顧客を持っているのか」「何で儲けているのか」「市場でのシェアはどれくらいか」「どういう時に景気の影響を受けやすいか」など、とにかく投資対象については理解を深めてください。
なぜ、ここまで理解する事が重要なのか。。。
市場全体が大きく下げた時などにつられて株価が下げた際に、株式を保有し続けるためにも根拠となるからです。
市場が悪い時は、個別株のパフォーマンスも良くない事が大半です。
そういった時は不安が募り、株式を手放したくなるでしょう。
しかし、投資対象について理解しておけば、一時的に相場環境が悪くても自信を持ってホールド出来ます。
投資先のビジネス基盤は充実しているのか
会社について理解するのが第一ステップであり、次に業績について目を向けなければなりません。
理解しているだけではどうする事も出来ませんよね。
- 投資する会社が過去に連続してしっかりと業績をあげているかどうか
- 高い自己資本比率を維持しているかどうか
- 競争力も高い将来有望なビジネスであるか
「なんだ、当たり前の事ばっかり言うなよ」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、実際にはメディアが大きく取り上げた銘柄、投資インフルエンサーが購入した銘柄など株価が急上昇している銘柄に飛び乗っていく方は多くいます。
実際に、私自身も急上昇に飛び乗り、損切りをした経験があるからこそ口酸っぱく言わせてもらいます。
投資界隈で有名なウォーレン・バフェット氏の格言として、
自分が理解できるビジネスを展開している企業を買う
と仰っており、このポリシーを貫き、2000年頃のITバブルの際には、「自分が理解できる事業ではない」と判断し、高騰したIT株に手を出さなかった事は有名な話です。
出来れば購入したい銘柄の過去10年を調べてみましょう。
10年間振り返れば、その間の景気サイクルの転換や何かしらの経済ショックが起こっている事が多く、その間の企業のキャッシュフローはどのように推移していたか確認する事が出来ます。
長期的に安定して稼げているか、過去の市場の危機を乗り越えてきた実績があるか、慎重に投資先を選択しましょう。
莫大な利益は期待出来ないですが、参入障壁が高い業種や、圧倒的なブランドを持った、長期成長を期待できる企業を選ぶのもいいですね。
例をあげるとコカ・コーラ(KO)やP&G(PG)などのような企業です。
サラリーマンやOLの方であれば、自分が勤務する業界については詳しいと思うので、自身が詳しい業態を投資先とするのもオススメです。
1つの籠に盛りすぎるな
特定少数の銘柄に投資するのではなく、業種も分散した上で、複数の銘柄に投資しましょう。
投資先の事を徹底的に調べ尽くし、その会社のビジネスが信頼出来るものであったとしても全ての会社の株価が右肩上がりという訳ではございません。
予期もしない、1つの不正や決算ミスで大きく株価が下落する事もあります。
そんな時に、複数の銘柄に分散投資を行う事で1度で大きくやられる事を回避出来ます。
複数の銘柄というものに数の明確な定義はございません。
参考程度ですが、私が尊敬する投資家であるベンジャミン・グレアム氏は10〜30銘柄に分散する事が妥当と唱えています。
各投資家の経験やリスク許容度によって変わってくるので、自分に合った最適解を見つけていきましょう。
ある程度の分散は必要であるが、多すぎると管理出来なくなる事だけ注意してください。
私自身は、日本株と米国株共に20銘柄ずつほどに分散投資をしています。
保守的な思考の方は、私と同じように比較的多数の銘柄への分散投資をオススメします。
まとめ
今回、紹介した事は個別株投資の基本となる事です。
初心者にもベテランの方にも該当する事となっております。
株価が割安時に購入する事も重要ですが、先に上記の事を理解しましょう。
今回の説明で企業の分析なんてめんどくさいと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は無理に個別株投資を行わず、S&P500に連動するSPYや全世界株式に連動するVTなどのインデックスファンドに継続して投資し続けていいと思います。
天才投資家ウォーレン・バフェット氏は妻への遺言として
「現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。」
と仰っているほどなので、必ず正解とは限りませんがインデックス投資でリターンは望めるでしょう。
自分に合った投資方法で大丈夫だと思います。
個別株投資は大きなリターンを得る可能性がある一方で、無知で行うとマイナスの結果になりやすいので慎重に行ってください。
後日、投資の応用などについてもまとめていきます。